秀碩、永田 皐月に共通する「印鑑と運勢の関係」についての考え方

「開運印鑑」は存在しません

relevance between hanko and fortune

「開運印鑑」の正体

巷には「開運印鑑」なるものが氾濫しております。
しかし、ほんとうに印鑑で運が開けるものでしょうか?
秀碩は、この道一筋60余年の職人として、印鑑と開運の関係について、次のように考えていました。


秀碩は、常にお客様のご健康とご多幸を願っておりました。
そのために、自らの手による印鑑・はんこが、何らかのお役に立つべく真心込めて、日々、愚直なまでにていねいな仕事を心がけていました。

とはいえ、秀碩は「開運印鑑」なるものの存在はまったく信じておりませんでした。

なぜなら、そこに印鑑・はんこのプロフェッショナルとして納得できる、統計的・客観的根拠がまったく存在しないからです。

いわゆる「開運印鑑」を購入した人たちと、それに対して、開運印鑑業者たちの言う「縁起の悪い印鑑」を持つ人たち、 それぞれ約1万人ずつの
■学歴
■職歴
■年収
■結婚歴/離婚歴
■生活状況
■貯蓄額
■不動産所有率
■成人病発生率
■寿命
などを詳細にアンケート調査し、そこで得られた結果を集計して、客観的に「幸福な人生 」といえる人たちに占める「開運印鑑」所有者の割合が「縁起悪い印鑑」所有者の2倍以上であったなら「開運印鑑」の効用を率直に認めざるを得ないかもしれません。

そうでもない限り、私たち秀碩の工房としては「開運」の名のもとに、印鑑・はんこを彫刻・販売することは断じて致しません。
もちろん、上述のような統計的立証は事実上不可能であることは明らかです。

印鑑本来の役割

また、印鑑・はんこは、単なる気休めやお守りに類する「開運グッズ」などでは断じてありません。
お客様の本人証明をお手伝いし、その財産と権利を護るという、法律的に極めて重要な役割と責任を担っているのです。

秀碩は、同じものが2つと存在しない、唯一無二の印鑑・はんこを彫刻することで、永くお客様とともに歩み、権利と財産を護るお役に立ちたいと強く願っておりました。

その一方で、秀碩のもとには全国のお客様から

「 秀碩さんの印鑑のおかげで運が開けてきた 」

という、なんともうれしいお声が多く寄せられています。

そんな時、彼は決まって、こうお返事申し上げていました。

「私の精魂込めて彫刻した印鑑が、お客様にいとって幾ばくかでも支えになりましたら、それは作り手として光栄の極みです。
しかし成功や幸福は お客様自身の不断のご努力で掴み取られたもの。印鑑はただ黙って見守っていたに過ぎません 」

松崎秀碩

最後に、秀碩の後を継ぐ永田 皐月もまた、まったく同じの考え方であることを申し添えます。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
今はなき一人の職人と、その後を継ぐ職人。
彼らの技と魂にご興味をお持ちいただき、さらに私どものショールームをご覧願えれば幸いです。

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