印鑑素材の品質比較に関する説明【秀碩の工房】

堅牢度/耐久性/捺印性

quality


堅牢度

印鑑・はんこの円枠の部分が落下・衝突などの衝撃に耐える強さを表します。

の数が多いほど堅い材質なので破損しくく、逆に少ないほど外枠の欠損リスクが高まります。

堅さという点では、象牙・マンモスと牛角類とはほぼ同等です。

柘(つげ)は木材の中でこそ硬質な部類の素材ですが、象牙や牛角類に素材に比べると、その堅牢度は少なからず劣ります。

それを補う意味でも、特に柘の場合は、衝撃に強い太い円枠を持つ「篆書細字」をお勧めいたします。

耐久性

円枠の減りにくさを表します。

の数が多いほど硬質なので摩耗しにくく、逆に少ないほど外枠の摩耗リスクが高まります。

この点においても柘(つげ)より牛角や象牙マンモス類の方が丈夫で長持ちすると言えましょう。

ただし最近は以前に比べると印鑑・はんこを捺印する機会が大幅に減少しました。

従って耐久性に関してはあまりお気になる必要はないと思われます。

捺印性

印面(彫刻面)の朱油吸着度を表します。

が多いほど朱肉がよく乗り、鮮明な印影が得られます。

象牙・マンモスの朱肉の乗りはたいへん素晴らしく、多少油分が枯渇した(役所や銀行に常備されているような)朱肉でもハッキリ・クッキリ捺印でき、 その結果「印影が不鮮明である」という無用のトラブルを回避できます。

逆に、牛角類は若干ながら朱肉の油分をはじく傾向にあるので、朱肉を丹念につけることが必要です。

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